ライフサポート
温度基準 (WBGT) |
注意すべき 生活活動の目安 |
注意事項 |
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危険 (31℃以上) |
すべての生活活動 でおこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28~31℃) |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
警戒 (25~28℃) |
中等度以上の生活活動 でおこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注意 (25℃未満) |
強い生活活動 でおこる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
※(28~31℃)および(25~28℃)については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示します。
出典:日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」Ver.3より
熱中症予防指針(WBGT)とは
私たちは、夏場、冬場など幅広い温度環境で、生理的反応(汗や鳥肌など)により、体温を一定に保っています。
高温環境の指標として、熱中症の予防措置に用いられるものに「WBGT」があります。
空気が乾燥すると、口や鼻の呼吸器系の粘膜が乾燥し、風邪などの感染に対する防御機能が低下してしまう為、風邪やインフルエンザなどのウィルスが体内に入りやすくなります。 冬に風邪やインフルエンザが流行するのは、病原菌が増えているだけでなく、空気の乾燥によって、人間の防御機能が落ちていることも大きな原因の1つと言えます。
インフルエンザの流行は、絶対湿度11g/m³以下から始まり、7g/m³では更に流行が大きくなるデータがあります。
絶対湿度 | インフルエンザウィルスの6時間後生存率 |
---|---|
【11g/m³以下】 | 5% |
【7g/m³以下】 | 20% |
※(日本におけるインフルエンザの流行予測 地球環境Vol.8 No2,165-174(2003)
一般的に「湿度」というときは「相対湿度」を指していますが、他に湿度の表し方に「絶対湿度」があります。「相対湿度」と「絶対湿度」について説明していきます。
たとえば
温度16.5℃の時には、座席数が12席あり6人が座っています。1人を0.001kgとした場合、絶対湿度は0.006kg/kg'で、相対湿度は50%となります。
温度25℃になると座席数が18席に増えます。座っているのは6人ですので、絶対湿度は先程と変わらず 0.006kg/kg'です。しかし、全体の座席数が増え、混み具合は変化していますので、相対湿度は30%となります。
冬季に外気の湿度が50%あっても乾燥していると感じるのは、空気中に存在する水分量が少ないためです。